「健康のためにランニングを始めてみたけど、太陽は眩しいし、アスファルトからの照り返しも眩しくて走りにくいんだよなー」
というランニング初心者の方も多いのではないでしょうか?
初心者でなくてもサングラスをしていないと「夏のランニングは妙に疲れる」と感じてしまうのでは?
そこで、今回はランニングをするときになぜサングラスをしたほうがよいのか、そして、ランニング用のスポーツサングラスの選び方などについて書きます。
ランニング用のサングラスはスポーツ用アイウェア専門店でカスタムメイドの究極のサングラスから、有名メーカーの高価なサングラス、amazonで購入できるような安くてお手頃なサングラスまでとても多くの種類があります。
有名メーカーのものと、初心者が買い求めやすいものもご紹介していきます。
ランニング時のサングラス、メリット・デメリット
ではなぜランニングをするときにサングラスをしたほうがよいのでしょうか?
実はランニングのときだけでなく、長時間紫外線を浴びるような場面では紫外線をカットするサングラスをかけるべきなのです。
ランニング時にサングラスをかけるメリット
紫外線から目を守る
長時間紫外線を浴び続けると、白内障、黄斑変性症、翼状片、角膜炎などを発症する恐れがあります。
紫外線を目に入れないようにすることでリスクを軽減できます。
日焼けを防ぐ
目に紫外線が当ると体内でメラニンが増えるので、その結果として肌が日焼けをしてしまいます。
サングラスをすることで日焼けを抑えることができます。
疲れにくくする
走るなどの運動をしていないのに、夏の陽射しの中にいただけで身体がだるくなったという経験をしたことがありませんか?
紫外線が当ると身体は有害物質と認定して血中の疲労物質を増加させ、その疲労物質によるダメージをどうにかしようとして活性酸素を発生させるのです。
走ることによる疲労以外の疲労は極力避けたいものです。
集中できる
太陽光や路面の照り返し、雨上がりの路面や水溜りの反射、建物のガラスなどからの反射光というようなまぶしさを防いでくれるので、自分の走りに集中することができます。
目への侵入を防ぐ
走っていると、木の枝や虫、砂埃や細かいゴミが目に入ってしまうことがあります。
雨が目に入って走りにくかったり、風で目が乾燥してしまったり、逆に風が当って涙が出てしまったりすることもありますよね。
それら目へ侵入するものを防いでくれます。
アクシデントを防ぐ
路面がギラついて道路のデコボコが見えにくくてバランスを崩してしまったり、まぶしくて下を向いて走って障害物に気付けなかったりなどということを防ぎ、安全性を高めます。
モチベーションを保つ(おしゃれを楽しむ)
ランニング初心者は走ることへのモチベーションが下がってしまいがちですが、お気に入りのサングラスとキャップでおしゃれを楽しむことでモチベーションを保つことができます。
疲れてるように見えない(ミラーコート)
アスリートランナーはライバルに自分のコンディションを把握されないようにとミラーコート加工(レンズの反射が強いのでかけている人の目が見えない)のサングラスをかけることが多いですが、初心者もサングラスをかけることで周りに疲れを悟られないようにすることができます。
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サングラスをかけるデメリット(と、その対策)
長時間サングラスをしていると疲れることがある → 軽いサングラスを選ぶ
走る振動でサングラスがずれるのが気になる → 軽いサングラス、顔幅に合ったフレーム幅を選ぶ
汗がレンズに付いたり、蒸れてレンズが曇ったりする → 通気性のよいサングラスを選ぶ
ランニング用スポーツサングラスの選び方
「サングラスをかけるデメリット(と、その対策)」で書いた3点がクリアされているサングラスを選ぶことが大事になります。
ということで、最低限「軽い」「ずれにくい」「曇りにくい」ものを選びましょう。
軽いサングラス
スポーツサングラスはほとんどのものが軽く作られていますが、その中でも(経済力に合わせて)できるだけ軽量のものを選びましょう。
重くなるほどノーズパッドの重みなどサングラスによる違和感から疲れを感じやすく、また、走っているときの振動でサングラスがずれやすくなります。
サングラスがずれると違和感を感じるだけでなく、ずれた隙間から紫外線が入ってきてしまうのでサングラスの効果が半減してしまうので注意が必要です。
高価なサングラスを選ぶ場合は、フレームの素材が軽いことと合わせて、レンズの素材が軽くて薄くて丈夫なものであることを確認しましょう。
顔幅に合うフレーム
顔幅(耳の上あたり、メガネの弦が乗るところ)に合ったフレーム幅を選ぶことでサングラスが顔にしっかりフィットしてずれることが少なくなります。
顔幅よりフレームの横幅が広すぎるとノーズパッドがきちんと鼻に乗らずにずれる原因になります。
ずれないようにと幅のきついサングラスをかけると、フレームで血流や神経を圧迫して頭痛を発生させてしまいます。
とはいうものの、amazonなどネット通販で購入する場合は試着できませんよね。
そんなときはフレームがラバー素材や樹脂(シリコン)でできているものを選びましょう。
どうしてもずれてきてしまう場合や、もっとフィットさせたいという場合などは、テンプル(つる)部分にサポートアイテムを付けて耳の後ろを固定しましょう。
メガロック ¥ 441
ピタリング ¥ 426
通気性のよいサングラス
スポーツサングラスは顔のカーブに合わせてしっかり顔を覆うハイカーブタイプのものがほとんどです。
そのため、ランニング中に体温が上昇すると熱や湿気でレンズ内部が曇りやすくなります。
ただし、レンズの素材によっては市販の曇り止めが使用できないものもあるので注意しましょう。
少し高価でもレンズのサイドに切り込み(ベンチレーション機能)が入っているタイプを選びたいものです。
こんな感じの切り込み
また、サングラスの下部が頬に当たったりすると曇りの原因になったり、ずれたりする原因にもなるので試着できるときは確認が必要です。
ネット通販で購入したサングラスが頬に当たっってしまう場合は、ノーズパッドの高さを調整してサングラス下部と頬の間に隙間をつくり、空気の流れをよくして曇らないようにすることも可能です。
セルシールU ¥ 391
ノーズパッドレスのスポーツサングラスなんていうものもありますよ。
汗でずれにくい素材
ノーズパッドやテンプル(つる)がラバー素材や樹脂(シリコン)でできていると汗でずれにくいですから、素材を確認して購入しましょう。
サングラスの内側に金具が付いていないもの
なるべくならサングラスの内側に金具が付いていないものを選びたいですね。
オークリーなどを購入する場合はサングラスの内側すべてがラバー素材や樹脂(シリコン)でできているものが多いようですが、安価なものはそうはいきませんのでできるだけ内側の素材を気を付けて購入しましょう。
紫外線をカットするもの
最も大事なことですが、紫外線をカットするサングラスを選びましょう。
どれだけフィット感がよくても、空気のように軽くても紫外線をカットしないサングラスでは意味がありません。
「紫外線透過率0.1%」や「紫外線透過率1%」のもの、「紫外線カット率」という表示なら100%に近いもの、または「UV400」という表示のものを選びましょう。
レンズの選び方
クリア系
夕方や夜、冬の早朝などに。紫外線カットの性能があるものを選ぶこと。
グレー系
陽射しを遮る効果が高く、光をまんべんなくカットするので色調変化が少ない。
ブラウン系
眩しさを抑え、コントラストを高めるので視界がクリアになる。
グリーン系
眩しさを軽減し、コントラストを下げるので落ち着いた色合いの視界になる。
イエロー系
コントラストを高めるので視界が明るく鮮明に見える。
ただし、陽射しをカットする効果が低く眩しさ防止にはならないので注意が必要。
どちらかというとインドアスポーツ向け。
ミラーコート加工
光を反射させるコーティングで光透過率を抑えるので、光の強いときに使いたい。
反射が強いものだと周りから自分の目が見えない。
レンズのカラーについてはこちら(サングラス選びは色の特徴と効果が大事!)
試着での確認事項
- ノーズパッドの重みや違和感の有無
- テンプル(つる)のフィット感、圧迫感、ずれ落ちの有無
- 頬とサングラスの隙間の有無
- ジャンプしたり、頭を振ってみたりしてずれてこないかどうかを確認する
夜間のランニングでのサングラス
夜間や薄暗い時間帯のランニングでも車のライトや雨上がりの路面の反射を嫌ってサングラスをかけたくなるものです。
その場合はクリア系レンズやイエロー系レンズのサングラスを使用しましょう。
また可視光線透過率の高いレンズの色が薄いものをかけると周囲がしっかり見えて安全です。
おすすめのメーカー
OAKLEY (オークリー)
スポーツサングラスの王様といえる誰もが知っているメーカーです。
イチローが使っていることでも有名ですが、野球以外にも様々なスポーツで使用されています。
女性用だとこんな感じ。
スワンズ
個人的にお気に入りのメーカー。
女性用はやっぱりかわいい。
ネット通販
老舗有名メーカーでなくてもそれなりのサングラスが多く販売されています。
値段はピンキリ。
交換レンズ付きのものもあります。
偏光レンズ
偏光レンズとはレンズはギラつきや反射光などをカットする特殊レンズで、とても見やすいレンズです。
しかし、スポーツサングラスはハイカーブなので、視線を動かすことで車酔いのような症状を起こすことがあるので苦手な方もいるようです。
何枚かのレンズがセットになっているスポーツサングラスに付属していることもあります。
サングラスの寿命
紫外線を吸収するタイプのサングラスには寿命があります。
どんなに大事に使っても紫外線をカットできなくなるときはきますので、目を守るために寿命がきたら買い替えましょう。
最初は安いサングラスからでもいいのでは?
最初から何万円もするような超高級なサングラスを買わなくても、まず安いサングラスを使ってみて「この部分が気になる。もっとこんな機能が欲しい」と感じたら、次は自分に合う機能を持った少し高価なサングラスを探してみるというのもひとつの方法ではないでしょうか。
夏に向けて自分に合うサングラスを見つけましょう!