肛門に空気を注入させて同僚の男性を死亡させたという報道がありました。
おしりに空気が入り風船のように膨らんだ腸を想像しましたが、実際はイジメかよ
?!と思うような状況のようです。
容疑者は?
- 神崎利宏容疑者 47歳
- VILLAVICENCIO NAKAMOTO TOMMY JOEL(仲本トミー)容疑者 36歳
二人は埼玉県の杉戸町の産業廃棄物処理業「エコシス埼玉」の社員です。
傷害致死の疑いで、12月17日に杉戸署に逮捕されました。
ふざけて?死亡させる
亡くなったのは容疑者たちの同僚である、小口義之さん、44歳。
12月16日正午ごろ、休憩時間に服についたほこりなどをエアーコンプレッサーで落としながら、ふざけていたらしいです。
普段から同僚同士でふざけて顔や臀部(でんぶ)に空気をかけあっていたらしいですね。
このときもふざけて小口さんを押さえつけて服の上から空気を当てたということです。
そして肛門に空気が入ってしまったのだとか。
「ふざけて」と言っていますが、おしりを狙えるほどの押さえつけ方ってなかなか器用かも。
独立行政法人医薬品医療機器総合機構のPMDA医療安全情報には、立った状態の方に浣腸をすると直腸に穴を開けてしまう恐れがあるという注意書きがあります。
エアーコンプレッサーの威力
エアーコンプレッサーとは空気を圧縮する機械です。
エアーコンプレッサーで圧縮した空気の圧力と大気の圧力の差から発生するエネルギーを利用すると様々なことができるようです。
- タイヤのボルト交換
- 塗装(エアブラシ)
- くぎを打つ(ネイルガン)
- 空気入れ
- ほこり吹き飛ばし
などなど。
くぎを打つことができるくらいの威力を持ち合わせているエアーコンプレッサー。
産業廃棄物処理会社で使っているものは工業用でしょうが、自宅でも使えるくらいのものがアマゾンに売られています。
私も以前使っていました。
ノズルを動かしながら空気を体に当てるとほこりなどがみごとに払えるのですが、ノズルを動かさずに一定の場所に空気を当てると服越しでも「痛てっ!」となったことを覚えています。
同級生で車の整備士だった人はタイヤに空気を入れている際に、タイヤが破裂したとかタイヤが飛んできたとか、そういう事故で亡くなっています。
エアーコンプレッサーは本当に危険ですので、注意して使いましょう。
水圧も危険
圧縮された空気圧も危険ですが、過去には水上バイクから落ちた衝撃で水が肛門に入り直腸などの内臓を損傷するという事故も起こっています。
便秘などで浣腸のかわりにシャワーで水を入れるという行為も危険といわれていますね。
どちらも水圧により直腸内壁に穴が開いてしまうようです。
腸に穴が開く!
直腸はデリケートな部分です。
浣腸のチューブでも穴が開いてしまうこともあり、最悪の場合死亡してしまうほど。
下痢で何度もトイレにいくというだけでも直腸の内壁が傷つくとも聞いたことがあります。
便が通る刺激だけでも傷つくのに、高圧の空気を拭きつけられたら直腸としたらたまったものではないでしょう。
腹膜炎
胃や腸などの内臓は体の内側と思いがちですが、実は外なのです。
口から肛門まで1本の管が通っていると考えます。
内臓の中が外ということは、細菌が多いということ。
特に直腸は便があるところですからなおさらです。
直腸に穴が開いて、細菌の多い便が腹部に入ってしまうと腹膜という部分が炎症を起こしてしまいます。
この腹膜炎、虫垂炎からなどでも起こります。
虫垂炎といえば急な激痛が起こる事でも有名で、ガマンしてしまうと最悪死に至ることも。
腹膜炎て実は恐ろしいのですね。
内臓圧迫?
二人の容疑者を逮捕した杉戸署によると、エアーコンプレッサーでふざけて顔や肛門にノズルを当てていたら、小口さんの腹部が膨らみ「苦しい」とうめいたということです。
小口さんは同僚によって病院へ搬送されましたが、16日午後7時20分ごろ死亡。
小口さんの体内に入った空気が内臓を圧迫して死亡に至ったのではないかと調べを進めているそうです。
想像ですが、直腸に穴が開いてしまい、そこから空気が体内に入ったことで横隔膜を押し上げて肺に空気が入ってこられないという状況になったのかもしれませんね。
呼吸できないなんてそうとう苦しいのではないでしょうか。
恐ろしいです。
あまりにも幼稚
二人の容疑者は「こんな大事になると思わなかった」と供述しています。
イジメであっても、ふざけあっていたにしてもあまりにも幼稚なのではないでしょうか。
このようなことは2度と起こってほしくありませんね。