宮城県亘理町で見つかった白骨が室町時代の女性だったと発表されました。
震災犠牲者の可能性がありましたが、違ったのですね。
どこでみつかった?
2017年5月25日にみつかった白骨ですが、いったいどんなところでみつかったのでしょう。
宮城県亘理町吉田に建設予定の太陽光発電所の工事現場でみつかったとのことです。
整地のため重機で地面を掘り返していた作業員がみつけたとのこと。
身長150cm台の30~50代の女性だと判明しました。
土地利用の整序化のための工事
白骨がみつかった太陽光発電所は、2016年12月13日に着工した東日本大震災復興交付金を活用した農地整備事業亘理地区(吉田東部2期地区)内にある亘理太陽光発電所です。
74.7haの敷地を土地改良事業として「土地利用の整序化」のモデルとするべく推進し、2018年4月の運用開始を目指しているそうです。
亘理町ってどこ?
ざっくりいえば、仙台市と相馬市の中間あたりの海岸沿いの町です。
海岸から600メートル
白骨がみつかったのは海岸から600メートルの場所でした。
そのためなのか、みつかった当初は2011年3月11日の東日本大震災犠牲者の可能性を考えてDNA鑑定を行ったそうです。
なぜわかった?
それにしてもなぜ室町時代のものと判明したのでしょう。
警察組織ではない研究機関へ「放射性炭素年代測定」をしてもらったらしいですが、この測定法はそのものの年代を調べるための方法です。
つまり「これ、現代の骨じゃない」と気付いた人がいるってことですね。
わかるものなのでしょうか?
「なんかちがう」と思うものなのでしょうか?
この骨を調べた方はびっくりしたでしょうね。
今後のことは検討中
亘理町が保管していつ白骨ですが、今後どう取り扱っていくのかは検討中だそうです。
博物館や記念館を建てるのなら、みにいきたいですね。
ただし、全身がみつかったのか一部分のみみつかったのかで取り扱いが変わってくるかもしれないです。
全身だったら今後の研究のために役立つのではないでしょうか。
工事はどうなる?
亘理太陽光発電所は2018年4月の運用開始を目指しているようですが、みつかった白骨が室町時代のものであることがわかりました。
もし発見現場の近くにさらに白骨があることが予想されるなら、建設は中断するのではないでしょうか。
また、室町時代の生活の様子などがわかる可能性があるなら、やはり建設は中断になるのでは?
太陽光発電所は大事ですが、室町時代の遺跡も気になりますよね。
室町時代
室町時代とは1336年から1573年で、鎌倉時代と安土桃山時代の間の時代です。
足利将軍が京都の室町に幕府を構えていたこの時代の東北の人々の暮らしが少しでもわかるのでしょうか。
意外と見つかる
今回だけでなく、2015年10月にも宮城県七ケ浜町の東日本大震災の護岸復旧工事中の作業員が白骨をみつけています。
亘理町と七ケ浜町で共通しているのは、海岸沿いということ。
貝塚などがあってカルシウムが豊富な土壌で、なおかつ地中に埋まっているため酸素も無いので骨が分解しなかったのではないかとみられています。
もっと多くの白骨がみつかる可能性が高いということになりますね。
とても悲惨な震災でしたが、これを機会に室町時代の農村の生活が研究されたらと思います。