花火大会やバーベキューなどレジャーがたくさんで楽しい夏ですが、あせもがかゆくて楽しさ半減なんてことはありませんか?
あせもを治して、楽しい夏を思い切り楽しみましょう!
早く治すための方法
あせもを早く治すためには清潔が一番大事!
あせもになってしまったときの治し方をご紹介します。
できるだけ清潔にする
汗をかいたらすぐに拭き取りましょう。
強くこすらないで押さえるようにして、汗を吸い取らせると肌に刺激を与えないのでよいですよ。
水で濡らし、固く絞ったタオルなどだとさらによいですね。
タオルのパイル地よりも、ガーゼや柔らかくて凹凸の少ない生地のほうが肌への刺激が少ないのでおすすめです。
タオルなどを濡らすことができない場面では、あせもシートなどを常備しておくといざというときに活用できます。
こまめに着替える
汗で濡れた衣服と肌が擦れると、皮膚に刺激を与えてしまうため、できるだけこまめに着替えるとあせもがひどくならずにすみます。
シャワーを浴びる
とは言ってもそうそうは無理なので、やはりタオルやあせもシートなどを活用することになりますね。
かかない
かゆくてもかかないようにしましょう。
かきこわすと色素が沈着してしまったり、かきこわしたところから雑菌が入り、化膿してしまうこともあり得ますので、かなりの苦行ではありますが、できるだけガマンしましょう。
濡れタオルなどで痒い部分を冷やすと少しは痒みを和らげることができますよ。
ただし、氷を直接肌につけるような冷やし方はやめましょう。
長引く場合は医者へ!
あせもがひどくなると治りにくい場合もありますから、皮膚科で診察を受けてステロイドを処方してもらうことも考えましょう。
あせもの原因
あせもができる原因は、汗が皮膚の中にたまってしまうことです。
皮膚は大きく分けると3層でできていて、体の表面から表皮・真皮・皮下組織となっています。
体温調節をするための汗はエクリン汗腺という腺から分泌されていますが、そのエクリン汗腺があるのは皮膚のなかでも最も内側にある皮下組織です。
皮下組織にあるエクリン汗腺から出た汗が皮膚表面に上手く出ずに汗腺の中に詰まってしまうと、そこから周りの組織に滲み出てあせもとなるのです。
皮膚の浅いところで詰まってしまった場合、水疱ができて水晶様汗疹(すいしょうようかんしん)となります。
皮膚の深いところで詰まってしまった場合、丘疹ができ、湿疹もできてしまいます。
こちらは赤くなるので紅色汗疹(こうしょくかんしん)と呼ばれます。
水晶様汗疹は痒みはなく、紅色汗疹は痒みが出ることが多いのですが、いずれも湿疹を伴えば痒みが出ることが多いようですね。
痒みがひどくて長引く場合は皮膚科を受診しましょう。
予防方法
あせもを予防するのは「早く治すための方法」とほとんど同じです。
汗が出たら拭き取る
ところで、汗が汗腺から皮膚表面までの間で詰まってしまうとあせもになるわけですが、汗が詰まるとはどういうことなのでしょうか?
私の憶測では、暑い→体温上昇→体温調節のために汗をかく→汗が排出される→まだ体温高い→もっと汗を出そうとする→汗が皮膚上にあるため汗腺から皮膚表面までの間で渋滞が起こる、という感じではないでしょうか。
では、汗の渋滞を起こさないためにはどうすればよいかというと「汗が出たら拭き取る」ということになると思います。
濡れタオル、あせもシートでこまめに拭き取りましょう。
ただし、すぐ拭き取ってしまうと「皮膚上でエネルギーを使って水分を蒸発させて体温を下げる」という本来の目的が達成されないのではないかと考えてしまうのは私だけでしょうか。
もちろん、だらだらと汗を流しているときは拭き取るべきですし、汗が拭き取られないまま乾燥してしまうと肌に汚れだけが残ってしまい、その汚れが皮膚を刺激してあせもを悪化させてしまうので注意が必要です。
ということで、やはり汗をかいたらしっかり拭き取りましょう。
汗予防のパウダーをつける
「毎年この部分にあせもができる」という場所がある場合、ベビーパウダーなど汗予防のパウダーをつけるとその部分のあせもを予防できます。
汗をかいたりパウダーがよれてしまったりした場合は、まずつけていたパウダーを拭き取ってから新たにパウダーをつけるようにしましょう。
衣服の見直し
着ている衣服によってもあせもを予防できます。
たとえば、女性なら下着(ブラジャー)が当ったところのあせもを予防するために、薄い肌着を着てから下着を付けるなどの工夫ができます。
また、肌着や下着など直接肌に触れる衣類は、吸汗性の優れているものや速乾性の高いものを身に付けるとよいでしょう。
肌着以外でも、皮膚にべたっと張り付くような生地より凹凸があって肌への接地面が少ない生地のほうが通気性に優れているので、あせもを予防しやすいです。
汗をかきやすい体質になる
あせもがひどい場合は冷房や扇風機を活用してしっかりあせもを治しましょう。
そして、来年からは汗をしっかり排出できるような「汗をかきやすい体質」になりたいものです。
汗を出さなければならない状態になっても、あまり汗をかくことができない人はもしかしたら汗腺が衰えてきているのかもしれません。
汗腺が衰えると汗が出にくくなり、さらに汗の質も悪くなることで皮膚上で蒸発しにくくなります。
蒸発することで体温を下げるはずが、蒸発しにくい汗では体温の下がり方も鈍くなって効率が落ちてしまいますから、体温調節の意味でも汗をかきやすい体質にすることは大事なのです。
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でも、汗をかくために冷房を止めればよいのかというと、それもちょっとムリな話ですよね。
電車や会社、お店などのクーラーを止めるわけにはいきませんし、自宅でも室温が上がってしまう場合は冷房を活用するべきです。
では、冷房を効かせていても汗をかきやすくなるにはどうしたらよいのでしょうか。
いくつか挙げてみましょう。
- 冷房の温度を少し高めに設定する
- 夕方にウォーキングや散歩をして汗をかく
- 半身浴をして汗をかく
- 温かい飲み物を飲んで汗をかく
- カレーを食べて汗をかく
これらの前後には水分摂取をすることが大事です。
くれぐれも頑張りすぎて脱水症状にならないようにしましょうね。
保湿する
保湿して肌をよい状態にしておくことで、肌が汗や衣服からの刺激を受けにくくなります。
夏は冬のように肌がカサカサしないから「化粧水も付けなくていいや」などと思いがちですが、しっかり保湿して肌を健康に保つことがあせもを予防するのです。
あせも対策をして夏を楽しみましょう!
あせも対策は、とにかく清潔な状態を保つことから始まります。
かきこわしてしまう前にあせもを治して、あせものない夏を楽しみたいですね!