テレ朝の「グッドモーニング」での「林先生のことば検定」が興味深かったので取り上げてみました。
藤田菜七子騎手
去年の4月10日は、競馬の藤田菜七子騎手(当時18歳)がJRA(福島競馬第9競走)で初勝利した日です。
地方競馬では、3月24日に浦和競馬場で初勝利を挙げていました。
しかも初勝利が第3競走、第6競走でも2勝目を挙げるという成績。
1日に2勝するというのは、JRA所属の女性騎手としては史上初の快挙です。
それでも、やはり中央競馬での勝利は格別だったでしょうね。
JRAの女性騎手は2013年以降は一人もおらず、3年ぶりの復活となったこともあって藤田さんの人気はすごかったですよね。
それにまだあどけなさの残るかわいさと騎手という職業とのギャップも人気の理由なのではないでしょうか。
2016年の3月3日に川崎競馬場でデビューしたときは「ひなまつりデビュー」とニュースになりましたよね。
一年目はJRA6勝に終わりましたが、まだ19歳ですから、確かに腕力などのハンデはあるかもしれませんが、JRAには珍しい女性騎手としてどんどん活躍してほしいものです。
ちなみに2016年度の勝率は、中央競馬(JRA)騎乗数294回で6勝。地方競馬では騎乗数63回で8勝です。
2017年にはすでに1勝を挙げています。
そういえば、ホリプロにも所属しているようですね。
さて今日の問題。
「珍しい」は何に由来している?
青 称賛
赤 目立つ
緑 オスじゃないの?
今日の緑、オスじゃないの?「うん、メスらしいよ」→「メスらしい」→「めずらしい」
林先生も言っていますが、うーん、ちょっとひねりが足りない(笑)
めづらしき
奈良時代の万葉集に
「人ごとに 折りかざしつつ 遊べども いやめづらしき 梅の花かも」大判事丹氏麻呂(万葉集・8世紀頃)
「珍しい」はもともと「めづらしき」という言葉でした。
「めづらしき」の「らし」は形容詞を作る接尾語です。
ですから、ポイントは「めづらしき」の「めづ」。
この「めづ」を漢字で書くと「愛づ」。
現在でも「美しい花を愛でる」のように使いますよね。
「めづらし」はこの「愛でる」の古語である「愛づ」から派生した言葉なのです。
先程の歌は
「めいめいに枝を折って 髪にさして 遊んでいるけれど ますます心惹かれる 梅の花であるよ」
という意味です。
つまり、梅の花の美しさを称賛する歌なのです。
正解は?
ですから正解は青 称賛です。
「めづらし」はもともと「稀なものを見て心惹かれる」というプラスの意味の言葉でした。
その後、「稀である」という意味が強くなって良いこと悪いことを問わず使われるようになったのですね。
もともとプラスの意味があったとしても、今の時代で「珍しい人ですね」と言われたら微妙な気持ちになりそうです。