「日本茶業中央会」が2017年6月、抹茶の定義を26年ぶりに改定します。
国内はもとより海外での抹茶人気が高まってきていることを受けて、国産抹茶のブランド力を高めたいのでしょう。
新しい定義で栽培方法、製法などを具体的に決めて、定義通りに作っていない場合は「粉末茶」に分類されるようになります。
現在の定義が「碾茶を茶臼でひいて微粉末状にしたもの」ってだけなので、ざっくりしすぎていたのですね。
そういえば、私が買った安っっっすい抹茶は「煎茶を粉にしただけだろう、これ!」って味です。
味はともかく練習用だからいいんですけど。
でも、それにしても何杯も飲みたくない・・・
ところで、碾茶って「てんちゃ」と読みますが、甜茶とはまったく違います。
甜茶も甘くて美味しいですよね。私は甘茶のほうが好きですが。
でも、今日は抹茶の話ではなく、甜茶の話でもなく、日本茶全般楽しもうよってことを言いたいのです。
特に煎茶。
よく何かのお返しなんかでもらうけど、飲まない人は飲まないですからね(私も実はあまり飲まない)
ということで、緑茶とはなに?とか、煎茶を飲む最適温度の作り方、お茶がらを無駄にしないための活用方法などお伝えいたします。
緑茶とは?
緑茶とは発酵させていないお茶を指します。
煎茶、茎茶、抹茶、番茶など、日本で昔から飲まれているお茶は発酵させていません。
ちなみに、紅茶は発酵茶。烏龍茶は半発酵茶です。
日本茶の種類ってたくさんありすぎ
煎茶、深蒸し煎茶、玉露、粉茶、茎茶、番茶、ほうじ茶、玄米茶、抹茶。
栽培方法や製造方法の違いによって名前が変わってきます。
煎茶には上級煎茶とか中級煎茶などがありますが、上級だとすごく良質っていう意味でなく、いやそういう意味もあるのでしょうが、収穫時期によって上級、中級と区別しているのです。
お茶の葉の成長度合いと日光の当たり方で甘さと渋さが変わってくるのです。
味は個人の好みによりますよね。
甘味の強いものが好きなのか、さっぱりしたものがすきなのか、とか。
おにぎりと共にさっぱりいただきたいのか、お菓子と一緒にまったり飲みたいのかというように飲む場面でも合うお茶は変わってきますよ。
お茶を飲むにはまずお湯をわかしましょう。
そのお茶に合ったお湯の温度をつくることが美味しいお茶を飲むためには欠かせません。
とにかくお水を沸騰させます。
お茶に適した温度のお湯を作る
そのお茶の種類によって最適なお湯の温度は違います。
美味しいお茶を飲むためには、自分が何を飲もうとしているのか、そのお茶がどのくらいの温度で美味しく入れられるのがを知らなければなりません。
覚えてしまえばけっこう簡単ですよ♪
90℃~熱湯
一度沸騰させてからが美味しい
コインくらいの泡がぼこぼこしていたら熱湯(100℃)
ポットや急須に移すと約10℃下がって90℃。
番茶、ほうじ茶、玄米茶、粉茶などに。
70℃~80℃
沸騰させたお湯をポットに移し、ポットから茶碗に注ぐと冬は10℃、夏は8℃くらい下がって約80℃。
茶碗に入れたまま1分経つと約75℃。
中級煎茶、上級煎茶、茎茶などに。
50℃~60℃
ポットから茶碗に注いで5分で約65℃。
急ぐ場合は、ポット→急須→茶碗→もう一つの茶碗とお湯を移して約65℃。
目安は、茶碗を手のひらで持っったときに、しっかり持てるくらいの温かさ。
上級玉露、並玉露
お茶がらを活用しよう
煎茶を飲んだ後、お茶がらをポイっと捨てていた方はもったいない!
「カテキンは抗菌作用がある」とほとんどの方が聞いたことあると思います。
どんどん活用していきましょう。
カテキンの抗菌作用、脱臭効果を活用したい
- ガーゼなどに包むか、目の細かい洗濯ネットなどにお茶がらを入れてお風呂に浮かべると抗菌作用のある入浴剤代わりに(循環式のお風呂は控えたほうがよい)
- 洗面器にぬるま湯とお茶がらを入れて洗顔に
- 乾燥させたお茶がらを靴箱や冷蔵庫に入れて脱臭剤代わりに
- 乾燥させたお茶がらを枕に詰めてお茶枕に
β-カロテン、ビタミンE、たんぱく質、食物繊維が豊富なので食べてもよい(玉露や上級煎茶など)
- お茶がらのお浸し:お茶がらにポン酢や醤油をかけてお浸しに
- お茶がらのふりかけ:お茶がらを乾燥させ(電子レンジや自然乾燥などで)ミキサーで細かくし、塩、ゴマ、ジャコなどを混ぜてフライパンで水分がなくなるまで炒る
毎日のちょっとの幸せ
抹茶ブームで抹茶を点てるのも有りですが、抹茶をバニラアイスに混ぜるのも有りですが!
でも、その前にもっと日常的な煎茶を楽しんでみましょう。
自分の好みの甘さ、渋さを出せるようになると毎日の生活が少し幸せになりますよ♪