5月7日は「コナモンの日」です。
「コナモン」とは関西を中心に言われていた言葉で、「粉物」あるいは「捏ね物」が変化した言葉だとされています。
粉でできた食べ物全般を指すようですが、林先生の地元である名古屋の名物「きしめん」を「コナモン」と言った記憶はないそうですから、もしかしたら地域性のある言葉なのかもしれませんね。
私の勝手なイメージでは「コナモン」は麺類以外の小麦粉を使った料理です。
で、その「コナモン」に欠かせない小麦粉のことを関西地方を中心に「メリケン粉」とも言います。
2020年5月7日の林先生のことば検定+では「メリケン粉の名前の由来とは?」という問題が出ました。
メリケンと聞いて私の頭には「少年メリケンサック」しか浮かびませんでした。
懐かしいな‥‥。
「メリケン粉」名前の由来は?
「コナモン」に欠かせない小麦粉のことを「メリケン粉」と言いますが、その由来は何でしょうか?
問題 「メリケン粉」名前の由来は?
青 発案者が「メリー」と「ケン」
赤 小麦をメリメリと挽く
緑 アメリカ製
答えは?
正解は 緑 の「アメリカ製」でした。
アメリカ製はMade in U.S.Aではなく「アメリカン」。
アメリカン → アメリケン → ンメリケン → メリケン というスタッフのボケと見せかけて実はボケではないという、ときどきある緑正解の日でした。
小麦粉の俗称
メリケン粉は小麦粉の俗称で、アメリカ産の小麦粉が入って来た明治時代から使われるようになってきました。
日本には元々、小麦を石臼で挽いたうどん粉がありましたが、機械で製粉するアメリカ産のほうが質が良かったのです。
そこで、うどん粉と区別するために「アメリカ産小麦粉」を「メリケン粉」と呼ぶようになったのです。
「アメリカン」が「メリケン」に聞こえたのでしょう。
このメリケン粉、すっかり日本語として定着していて、日本語では「米利堅」と書いて「メリケン」と読みます。
メリケン粉以外の「メリケン」
メリケン粉以外にも「メリケン」という語は使われています。
外国船の着く波止場を「メリケン波止場」と言い、林芙美子の「放浪記」にも登場します。
拳に嵌める武器を「メリケンサック」と言います。
林先生はメリケンサックを「実際の使用はおすすめしません」とおっしゃっていました。
というか、護身用としてでも携帯していたら捕まるようですからご注意ください。
映画「少年メリケンサック」
「メリケン」と聞いて、宮崎あおい主演の映画「少年メリケンサック」しか出てきませんでした。
2009年公開のこの映画は、25年前に解散した「少年メリケンサック」というパンクバンドを復活させようとするストーリーで、宮崎あおいはそのマネージャー役。
ハチャメチャですが、娯楽映画としては面白いです。
<ご注意>
本ページの情報は2020年5月時点のものです。
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