「トラベル」の由来って実は恐ろしかったって知ってた?林先生のことば検定

キャリーバッグ

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GWで旅行に行かれた方が多いことと思います。

英語で旅行は「travel(トラベル)」ですが、この言葉の由来は何だと思いますか?




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travel(トラベル)は英語のtravail(トラベイル)が変化した言葉です。

travail(トラベイル)はラテン語のtripalium(トリパリウム)からきています。

そして、tripalium(トリパリウム)はtres(トレース=3)+ palus(パールス=杭)、つまり3本の杭という意味。

磔

3本の杭とは何のことかと言うと拷問道具のことで、3本の杭に磔にするという意味なのです。

拷問は苦難を伴うことから、tripalium(トリパリウム)は苦労の意味にもなりました。

磔が苦労という意味になるほど、磔って普通にあることだったのだということでしょうか。

そう考えると少し怖い気もしますが、なんせ昔のことですし、さもありなん。

 

また、交通機関が整備されていなかった昔は旅をするのは命がけでした。

そのため、苦労という意味のtravail(トラベイル)からtravel(トラベル)という言葉が出来たのです。

ちなみにtripalium(トリパリウム)からできたフランス語はtravail(トラバーユ)で仕事を意味しています。

フランス人にとって仕事は拷問であり苦労なのでしょう。

だからバカンスとかめいっぱい楽しんじゃうんだろうな。

もちろん、フランス語のトラバーユには転職という意味はありません。




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ところで、ラテン語のtripalium(トリパリウム)という言葉が出来た頃の磔刑は木を3本使うものがメジャーだったのでしょうか?

磔刑とは

罪人を板や柱などに縛りつけ、槍などを用いて殺す公開処刑の刑罰

~磔刑~

磔刑ですぐに思い出されるのはキリストですよね。

キリストの磔では十字形ですし、その他よく見る磔刑の柱は2本なので、2本が磔刑の基本だと思っていました。

日本に磔台が入ってきたのはキリスト教と共にだそうです。

日本では磔というよりも、縄で縛って吊し上げるほうが多かったのではないでしょうか。

というのも、「お縄をちょうだいする」というように、縄で縛られてしょっ引かれるというのは日常茶飯事だったようで、となると、どうせ縛っているならそのまま木に吊るしちまえ、となるのではないかと考えられるからです。

縛り方、吊るし方によってはかなりの拷問になったらしく、死罪として使われていたようです。
SMで縛るのが好きな方、縛られるのが好きな方は安全な縛り方を習得したうえで活用したほうがよろしいようですよ。

 

ところで、本来「切磋琢磨」に仲間は必要なのか、知っていますか?

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